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複数のAWS Builder IDを統合してもらった

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これまでAWS認定アカウントへのログインはAmazonのログイン経由 (Login with Amazon) で行っていたのですが、いつの間にかAWS Builder IDからログインする方式に変わっていました。

もともとAWS Builder IDは持っていますが、今までログインに使用していたAmazonアカウントとAWS Builder IDでメールアドレスが違っているため、普通にはAWS認定アカウントをすでに持っているAWS Builder IDに統合してもらうことはできません。

しょうがないので一旦Amazonアカウントに設定していたメールアドレスで移行した結果、AWS Builder IDが2つに増えてしまったのでサポートに頼んで統合してもらうことにしました。

Login with Amazonからの移行

今年の1月31日から、AWS認定アカウントへのログインがLogin with AmazonからAWS Builder IDを使用したログインに一本化されました。 Login with AmazonからAWS Builder IDで同じメールアドレスを使用している場合、AWS Builder ID側でログインすると移行方法を案内する画面に飛ばされ、AWS認定アカウントを自動的にAWS Builder IDに付け替えてくれます。

Sign in
Training and Certification sign in
Sign in favicon login.us-east-1.auth.skillbuilder.aws

しかし、私は個人情報の漏洩対策のため、各サービス単位で別のメールアドレスを割り振っていたため、すでに持っているAWS Builder IDへ今あるAWS認定アカウントをリンクさせることはできません。

そのため、一度Amazonアカウントと同じメールアドレスを使ったAWS Builder ID(以下、移行作業用ID)を作成し、AWS認定アカウントを新しく作成したAWS Builder IDにリンクしてもらってから、改めてすでに持っているAWS Builder ID(以下、使用中ID)に統合してもらうこととしました。

今回の作業の流れとしてはこうなります。

  • Amazonアカウントと同じメールアドレスでAWS Builder IDを新規作成する
  • 移行作業用IDでAWS Training & Certification (T&C) サイトにログインし、AWS認定アカウントをAWS Builder IDに移行する
  • AWS T&Cサポートに移行作業用IDと使用中IDの統合を依頼する
  • (ここは任意)移行作業用IDを削除する

AWS Builder IDを新規作成する

普段AWS認定アカウントへのログインで使っていたメールアドレスでAWS Builder IDを新たに作成します。

ここについてはなんてことはないので詳細は省きます。

AWS認定アカウントを移行作業用IDに移行する

Amazonアカウントに紐づいているAWS認定アカウントを先程作った移行作業用IDに移行させます。

移行作業用IDでAWS T&Cサイトにログインするとリンクするよう促す画面が表示されますので、Amazonアカウントでログインすると移行作業用IDにこれまで使っていたAWS認定アカウントがリンクし、これまでの受験結果などがAWS Builder IDから見れるようになります。

DevelopersIOでLogin with AmazonからAWS Builder IDに移行していた記事があるので、これを見るとわかりやすいと思います。

AWS Training and Certification アカウント(AWS 認定アカウント)への Login with Amazon が廃止されるのでビルダー ID とリンクしてみた | DevelopersIO
AWS 認定試験を登録するときのポータルにサインインする方式のひとつである Login with Amazon が 2024/1/31 に終了するため、AWS ビルダー ID を用いたサインインに切り替えてみました。
AWS Training and Certification アカウント(AWS 認定アカウント)への Login with Amazon が廃止されるのでビルダー ID とリンクしてみた | DevelopersIO favicon dev.classmethod.jp
AWS Training and Certification アカウント(AWS 認定アカウント)への Login with Amazon が廃止されるのでビルダー ID とリンクしてみた | DevelopersIO

サポートにアカウント統合を依頼

AWS認定アカウントをAWS Builder IDに移行し終わったら、AWS T&Cサポートにアカウント統合を依頼します。

AWS Builder IDなので特殊な申請になるのかと思いきや、これまで皆さんがAWS認定アカウントの統合を依頼する際にも使用していたと思われる”Account Merge”を選択して問い合わせをすれば手続きしてくれます。

今回は移行作業用IDの側ではトレーニング等は行っていなかったため、Inquiry Typeは”Certification”に指定していますが、コースの受講履歴を統合したい場合は”Training”を選択するのだと思います。

AWS T&CサポートのInquiry detailsの項目

サポートとのやり取りは現状英語でのやり取り必須となりますが、機械翻訳の英語でも理解して対応してもらえます。私はDeeplで翻訳して以下のように送りました。

I created a new AWS Builder ID because Login with Amazon was discontinued, but I already have an AWS Builder ID and would like to merge it with that one.

AWS Builder ID of the merging source: [移行作業用IDのメールアドレス]
AWS Builder ID to merge with (to keep): [使用中IDのメールアドレス]

Thank you in advance.

一旦サポートから作業内容について確認する返信が来ますので確認して問題ない旨返信すると、使用中IDからAWS認定アカウントにアクセスできるようになります。

【任意】このために作ったAWS Builder IDを削除する

このステップについては完全にお好みですが、私は移行作業用IDについては完全に削除しました。

AWS認定アカウントを移行した後も移行作業用IDからAWS T&Cにログインができたため、一応サポートに確認してみたところ「移行作業用アカウントからは非アクティブになったのでログインできなくなるよ!」との返事が。 その後も1週間ほど待ってみたのですが、まだ移行作業用IDからログインできる状態でした。

そのままにしておいても良かったとは思うのですが、AWS Builder IDを2つ持っている意味もなかったため、用が済んだ移行作業用IDは明示的に削除を行いました(もしかして、AWS Builder IDが統合されているわけではない?)。

AWS Builder IDを削除する場合、AWS Builder IDの「プライバシーとデータ」画面にアクセスし、「AWS Builder IDの削除」を選択すると確認のチェックボックスが何個か出てくるため、すべて確認して「AWS Builder IDの削除」をもう1度クリックするとIDの削除が実行されます。

AWS Builder IDの削除1

AWS Builder IDの削除2

移行作業用IDを削除後も引き続き使用中IDからAWS認定アカウントにアクセスできることを確認しているため、特段問題はないかと思います。

最後に

私のように各サービス単位でメールアドレスを分けているような方はあまりいらっしゃらないかと思うのですが、上記のように作業をすればAWS認定アカウントをすでに持っているAWS Builder IDに移行できますので、参考にしてもらえると幸いです。